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デジカメ解剖

 オリンパスC−3100ZOOM。334万画素の古いカメラだがさして不満が有るわけではなかった。花を撮り終えて自作のクローズアップレンズを外そうとしたときに伸縮式のレンズが「くの字」に折れ曲がってしまった。この時は手で真っ直ぐに戻してやるとレンズは伸縮し、それからしばらくは何事もなかったようにカメラは動作していた。しかしウォータポンプ交換の撮影をしているときにレンズが引っ込まなくなって手力で無理に押し込んだら二度と出てこなくなった。あわよくばボディのみでも使えないかと分解してみることにした。先日やったムービーカメラの改造のように出来ればこちらのほうが画質は高いはずだ。
 カバーをはずして

 ボディを開けるのは造作もない。軍艦部にはなんの配線もないのですっきり外してシャッターボタンにアクセスすることが出来る。レリーズボタンは押し心地そのままの安っぽいタクトスィッチで、周囲には空間が残されているので電線を半田付けしてコネクタを付ける事も出来そうだ。画素数ばかりが増えて高画質化を謳うコンパクトデジカメだが、ケーブルレリーズも使えずシャッターボタン並列の接点も用意されていないものばかりだ。デジスコ愛好者の方々はケーブルレリーズが使えるようにアダプターを自作して使っているようだし、接点さえあればタイマーやセンサーでの自動撮影など撮影の幅は大きく広がるのになぜメーカーは顔認識などというツマラナイ機能ばかり組み込むのに夢中なのだろうか。ここは案外簡単にいじれそうな部分だ。
シャッターボタン シャッタースィッチ

 レンズ部分を外してみるとCCDはボディではなくレンズにくっついていた。さらにレンズと分離したCCDはガッカリするほど小さなものだった。1/1.8インチというCCDは110サイズと呼ばれたポケットカメラの約半分の面積しかない。この中に300万画素とは、感度が低いはずだな。レンズとCCDの間には水色をしたガラスがあった。これが赤外線カットフィルターだろうか。これを外せば水素線を放つ赤い星雲がバリバリ写る天体仕様のカメラになるんだろうか。外しただけではピントが合わないかもしれないので同じ厚みのガラスを入れる必要があるかも知れない。
レンズユニット CCDと赤外線カットフィルター

 ここでレンズ回りのセンサーを調べてみようと思いカメラを外部電源につないで見る。と、起動しない。光学ファインダーのそばにあるLEDが点滅するだけでモーターの作動音もなく、液晶も真っ暗なままだ。ここまでの分解に何の無理もなかったし、途中で抜けるようなコネクタもなかった。筋としては組み立て直しだが、CCDの小ささを見てしまった後ではやる気が起きない。今や一般用のデジカメに35ミリフルサイズのCCDが搭載されるようになった時代だ。解体と決めた。
レンズ切開 レンズロボット

 いくら引っ張っても撮影位置まで伸びてくれないレンズは切開してやることにした。ほぼすべての構造物はプラスチック製で安い作りだ。レンズ内に4つのアクチュエーターがあった。直径8ミリモーターが3個にソレノイドが1個。ソレノイドはレンズシャッターを開閉し、3個のモーターはそれぞれ絞り、フォーカス、ズームを担当しているらしくズーム用モーターがレンズの伸縮も行っているように思う。レンズの動作に必要な動力はすべて自身に内蔵していて、メカ的な結合は1つのギヤが光学ファインダーのズームにリンクしているだけだ。今のカメラレンズはメカ主体なんだね。フィルムカメラのレンズはSMCとかフローライトとかアスフェリカルなど光学性能を前面に押し出して販売していたのに今はUSMとかISだとか駆動系の略語がレンズ名に入るようになっている。繊細なメカが壊れたら終わりというレンズなんか欲しくないな。

 センサーはフォトリフレクタが2個だけで、カウント動作ではなく位置スィッチとなっているようだ。これでレンズの伸縮をみているようで、他にフィードバックはなさそうなのでここさえ騙せば純正レンズなしの撮影も出来そうな感じだ。
おかたづけは

 再生利用は諦めたのでバラバラにする。すこし大きなゴミに変えただけで、子供の頃の遊びで終わってしまった。デジカメの値段も安くなったし、作りの方もお値段なりといったところか。デジタル1眼もプラボディだと聞くし、作りは似たようなものなんだろう。オークションで安いのを探せばいいってことかな。他にやりたい事ができたのであっさりと幕を引く。カーオーディオのノイズが気になる。明日はバッ直やろう。


 

タグ : デジカメ故障

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